コルタードとは?他のコーヒーとの味や作り方の違いについて

コルタードは、スペイン発祥のコーヒーで、エスプレッソに少量のミルクを加えた飲み方です。日本ではあまり知られていませんが、スペインでは定番のスタイルです。エスプレッソとミルクを使ったコーヒーはカプチーノやカフェラテなどいくつか種類がありますが、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。この記事では、コルタードの意味や作り方、他のコーヒーとの違いについて詳しく紹介します。

1. コルタードとは

コルタードは、スペイン発祥のコーヒーの一種で、エスプレッソに少量の温かいミルクを加えた飲み方です。ここでは、コルタードの意味や国ごとの呼び方の違いについて説明します。

コルタードの意味

コルタード(Cortado)とは、スペイン語で「切る」や「薄める」という意味を持ちます。濃厚なエスプレッソに少しのミルクを加えてまろやかにすることから、その名が付けられました。スペインではエスプレッソをカフェ・ソロと呼び、コルタードはこのカフェ・ソロに少しのミルクを加えたものです。主に食後に飲まれることが多いです。

国によって異なるコルタードの呼び方

アメリカのカフェでは、コルタードはジブラルタル(Gibraltar)という名前で知られています。透明なグラスにコルタードを注いで提供することから、そのグラスの名前がコーヒー自体の呼び名となったのです。また、フランスではエスプレッソに少しのミルクを加えたものをカフェノワゼットと呼びます。ノワゼットはヘーゼルナッツの意味です。

2. コルタードを飲んでみよう

エスプレッソマシンがあれば、自宅でも簡単にコルタードを作ることができます。ここでは、コルタードの作り方やその味わいについて詳しく紹介します。

コルタードの作り方

コルタードはエスプレッソに少量のスチームドミルクを加えるだけで作ることができます。エスプレッソとミルクの割合は、エスプレッソ75%に対しミルクが25%程度が基本です。ミルクの温度や量を微調整して、自分好みの味を見つけてみてください。

コルタードの味わい

コルタードは、濃厚なエスプレッソの風味を少しマイルドにするためにミルクを加えています。エスプレッソ特有の強い味わいにミルクのまろやかさが加わり、バランスの良い飲み心地が特徴です。他のミルクを使ったコーヒーと比べても、コーヒー本来の酸味やコクをしっかりと感じられます。

コルタードのポイントはミルクの温度

スペインでは、コーヒーの注文時にカップやミルクの量だけでなく、ミルクの温度も細かく指定します。多くの人は温かいスチームドミルクや常温のミルクを選びますが、熱いスチームドミルクを好む人もいます。しかし、熱したミルクは本来の風味を損ねることもあるため、常温のミルクを使用するコーヒーショップもあります。

自宅でコルタードを作る際も、ミルクの温度にこだわってみると良いでしょう。温度の違いによる風味の変化も楽しんでみてください。

3. コルタードと他のコーヒーの違い

エスプレッソにミルクを加えたコーヒーは、カプチーノやカフェラテなど多くの種類があります。ここでは、コルタードと他のコーヒーとの違いについて見ていきましょう。

カプチーノとの違い

コルタードとカプチーノの基本的な作り方は似ていますが、ミルクの種類と量が異なります。カプチーノはエスプレッソにスチームドミルクとフォームドミルクを加えます。比率はエスプレッソ:スチームドミルク:フォームドミルク=1:1:1程度です。ミルクの量が多い分、味わいがよりまろやかになります。

カフェマキアートとの違い

カフェマキアートもエスプレッソにミルクを加える飲み方ですが、使用するミルクの量が少ないのが特徴です。マキアートとは「染み」を意味し、エスプレッソに少量のフォームドミルクを垂らすことで、見た目が染みのようになります。エスプレッソの濃厚な味わいをそのまま楽しみたい方に向いています。

カフェラテとの違い

カフェラテは、エスプレッソにたっぷりのスチームドミルクを注いで作ります。エスプレッソ:ミルクの比率は2:8程度と、ミルクの量が多いです。そのため、非常にまろやかで飲みやすく、クリーミーな口当たりが特徴です。

4. 世界にはコルタードと似たコーヒーがいっぱい

コルタードと似たコーヒーは、世界中にたくさんあります。ここでは、その中でも特にチェックしておきたい2つを紹介します。

カフェ・コン・レチェ

カフェ・コン・レチェは、スペインでよく飲まれるコーヒーで、エスプレッソに温めたミルクを加えたものです。作り方はコルタードと同じですが、ミルクの量が1:1と多いため、まろやかな口当たりが特徴です。スペインでは朝食時によく飲まれます。

フラットホワイト

フラットホワイトは、エスプレッソにスチームドミルクを加えたコーヒーです。ミルクの量には決まりがなく、コルタードよりは多く、カフェラテよりは少ない量が一般的です。コルタードではエスプレッソが少し強いと感じる方におすすめです。

5. 自宅で気軽にコルタードを楽しもう

スペインで親しまれているコルタードは、ミルクの量や温度にこだわることで、普段のコーヒーとは異なる味わいを楽しむことができます。他のミルクを使ったコーヒーと飲み比べるのも楽しいでしょう。ぜひ自宅でも気軽にコルタードを楽しんでみてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。