抹茶パフェ。
その深い緑と層をなす具材の美しさに、つい手を伸ばしてしまう方も多いのではないでしょうか?
けれど、そんな抹茶スイーツを味わいながらふと疑問に思うことがあります。
「抹茶って緑茶と何が違うの?」
本記事では、抹茶と緑茶の違いをわかりやすく解説しつつ、抹茶パフェがなぜスイーツに最適なのか、そして抹茶が持つ栄養面の魅力や健康効果についてもご紹介していきます。

目次
抹茶と緑茶、実は「仲間」でもまったく違う?
まず大前提として知っておきたいのが、抹茶も緑茶の一種だということ。
「緑茶」は広い意味で、日本で飲まれている煎茶や玉露、番茶、ほうじ茶、そして抹茶などを含む不発酵茶の総称です。
その中でも、抹茶だけが特別な栽培法と製法で作られており、以下のような違いがあります。
✔ 製法の違い

- 緑茶(煎茶など)は、日光をしっかり浴びた茶葉を蒸し、もんで乾燥。
- 抹茶は、茶葉を摘む前に2〜3週間「覆い」をかけて日光を遮ります(覆下栽培)。その後、蒸して揉まずに乾燥し、「碾茶(てんちゃ)」という状態にしてから石臼で粉にしたものです。
✔ 味と香りの違い
- 緑茶は爽やかな渋みや香ばしさがあり、種類によって風味が大きく異なります。
- 抹茶は苦みが少なく、うま味と甘みが強いのが特徴。高級な抹茶ほど、口当たりがまろやかで奥行きのある味わいです。
✔ 色の違い
- 緑茶:透明感のある黄緑〜黄褐色。
- 抹茶:不透明で濃く鮮やかな緑色。これがスイーツの色づけにも最適とされています。

スイーツに「抹茶」が選ばれる理由とは?
お菓子作りに使われるのはほぼ必ず「抹茶」です。緑茶ではなく抹茶が選ばれるのには、いくつかの理由があります。
☑ 味の強さとバランス
抹茶は甘さと苦みのバランスがよく、ミルクやクリームとの相性が抜群。緑茶では香りが淡く、甘い素材に負けてしまいます。
☑ 着色力と見た目の美しさ
抹茶の鮮やかな緑は、スイーツに視覚的な“和”の印象と高級感を与えます。
緑茶を使っても、この濃くて美しい緑色は出せません。
☑ 粉末なので扱いやすい
抹茶は粉状のため、アイスやクリーム、ゼリーなどにそのまま練り込める利点があります。緑茶は葉を抽出する必要があり、使い勝手が異なります。
抹茶は「美味しいだけじゃない」栄養価の高いスーパーフード
香りが良いことはみなさんもご存じの抹茶ですが、実は非常に優れた栄養食品でもあります。
🍵 栄養素と健康効果まとめ
栄養素 | 主な効果 |
---|---|
カテキン | 抗酸化作用、脂肪燃焼の促進、免疫力向上 |
テアニン | リラックス効果、ストレス緩和、集中力アップ |
カフェイン | 脳の覚醒、眠気防止(テアニンと組み合わせることで穏やかな作用) |
ビタミンC・E・K | 抗酸化・美肌・血液循環のサポート |
食物繊維 | 腸内環境を整える、便秘改善 |
さらに、抹茶は茶葉を丸ごと摂取するため、抽出する緑茶よりも効率的に栄養を取り入れられるというメリットがあります。

罪悪感なし!抹茶パフェは“健康志向スイーツ”?
抹茶パフェは、アイスやクリームなど甘い要素を含みつつも、次のような点で「体にやさしいスイーツ」として楽しむことができます。
- 白玉・寒天・あんこ:低脂質で和素材中心、腹持ちも◎
- 黒蜜やナッツ:血糖値の急上昇を抑えやすい
- 抹茶:栄養価が高く、甘さを控えた味付けでも満足感が得られる
組み合わせや量を調整すれば、「美容と健康を意識しながら楽しめるご褒美スイーツ」としておすすめできます。
まとめ|抹茶パフェをもっと味わい深く楽しむために
抹茶パフェはただの見た目重視の和スイーツではなく、
- 日本の茶文化の結晶
- 抹茶という栄養豊かな食材の力
- 和と洋の融合という創造性
が詰まった、実に奥深いデザートです。
次に抹茶パフェを食べるときは、ぜひその一口の奥にある茶葉の物語や健康の知恵にも思いを馳せてみてください。
いつもの甘味が、ちょっと知的で特別なひとときに変わるかもしれません。
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