チョコレートを美味しく、見た目も美しいものにするためには「テンパリング」という工程が不可欠です。テンパリングにはいくつかの方法があり、その中でも代表的なのが「タブリール法」、「水冷法」、「フレーク法」です。これらの方法の違いを理解することで、より効率的で美味しいチョコレート作りが可能になります。
1. タブリール法
タブリール法は最も伝統的なテンパリングの方法です。この方法では、まずチョコレートを一定温度まで溶かします。その後、溶けたチョコレートの一部を冷却し固め、再び残りの溶けたチョコレートに混ぜ合わせることで、理想的な結晶形成を促します。
- 手順:
- チョコレートを約45℃まで加熱して溶かす。
- 約2/3の量を作業台などの冷たい表面に広げ、スパチュラで混ぜながら約27℃まで冷却する。
- 冷却したチョコレートを残りの1/3の熱いチョコレートに混ぜ合わせ、
約31℃まで温める(ダークチョコレートの場合)。
- メリット:
- 均一な光沢と硬さを得やすい。
- 特別な機器が不要で、家庭でも実践可能。
- デメリット:
- 技術が要求される。
- 手間と時間がかかる。

2. 水冷法
水冷法は、温水と冷水を使ってチョコレートの温度を調節する方法です。この方法は、温度の変化を素早く行うことができ、比較的短時間でテンパリングが可能です。
- 手順:
- チョコレートを約45℃まで加熱して溶かす。
- 熱いチョコレートを冷水に入れたボウルに移し、素早く温度を下げる。
- 冷えたチョコレートを再び温水のボウルに移し、適切な作業温度まで温める。
- メリット:
- 素早くテンパリングできる。
- 温度調節が比較的簡単。
- デメリット:
- 温度管理が不正確になりやすい
- 水がチョコレートに入ると台無しになるリスクがある。

3. フレーク法
フレーク法は、すでにテンパリングされたチョコレート(フレーク状または粉末状)を使用する方法です。これらのチョコレートを溶かして使用することで、理想的な結晶形成を促します。
- 手順:
- チョコレートを約45℃まで加熱して溶かす。
- テンパリング済みのチョコレートフレークを加え、適切な温度まで冷却しながら混ぜる。
- メリット:
- 初心者でも簡単にテンパリングが可能。
- 均一なテクスチャと光沢が得やすい。
- デメリット:
- テンパリング済みのチョコレートフレークが必要。
- フレークの品質に依存する。

まとめ
これらのテンパリング方法は、それぞれに独自の特徴とメリットがあります。タブリール法は伝統的で技術が要求されます。水冷法は素早いテンパリングが可能ですが、温度管理に注意が必要です。フレーク法は初心者にも扱いやすく、安定した結果を得やすいですが、しっかりテンパリングされているフレークが必要です。